カフェ開業準備

近くにライバル店が新規出店した場合、どうするか ※5/29リライト済み

一筋縄ではいかない持続化給付金や、家賃補助、雇用調整助成金などの支援ですが仮にすんなり通り事業の再建を試みます。

ただ、こんな状況だからこそ感染症対策をバッチリ行った新規オープン店が出てきてもおかしくはありません。

逆にチャンスと捉えて積極的に攻めてくる事業者もいるでしょう。

2年前に記事にしたこのタイトル、今風にリライトしてみます。

近くにライバルらしきお店を発見

さて、一口にライバル店と言ってもそれは各オーナーのさじ加減でもあります。

例えば自分のお店はランチも出すカフェをやっていました。

しかし、新規出店舗はカフェですがどうやらほぼコーヒー専門のようで食事はあまり出さないようです。

こうなると、同じカフェでもとあるオーナーはライバル店と位置付け、対策を練ります。

一方とあるオーナーは食事が出ていないのでライバル店とみなさず、むしろ共存(コラボ)を狙う事もあるかと思います。

解釈の違いが出て来てもおかしくありませんが、改めてですが自分のお店はどういうお店なのか、再度把握する必要があります。

それは年数が経過していればしているほど、必要な作業となります。

  • まずは自分のお店がどういうお店なのか再度把握
  • ぼんやりとしている場合、常連様に自店のイメージを聞いてみる事も大事
  • 自店を把握した上で、近くのお店をチェック
  • あくまでお客様目線で、どういうお店なのかチェック

あくまで客観的に、自店はどういうお店で他店はどういうお店なのか。これがブレてしまうと対策を練る事も共存する事も出来ません。

近くにライバル店が出来た時のNG行動

大きく2つの行動がNGです。

値引きによる客寄せ

ライバル店にお客様を取られてはいけないと、クーポン付きのチラシを配り、なんとか自店にお客様を囲い込もうとします。

もしかしたら来るかもしれません。

しかし、クーポンというのは麻薬的な意味合いも充分含んでいます。

簡単に言うと、クーポンで来たお客様はクーポン以外では来なくなる可能性があります。

もちろん、お店に来てもらうきっかけの一つであれば問題ありませんがそれはこちらの都合。

クーポンを使うお客様がそのお店の味や雰囲気、居心地の良さを置いて最優先なのは価格です。

特に家族連れのお客様は出来るだけお金をかけないようにする家族も多いのが現実です。

クーポン配ってお客様が来た!
効果があるから、また同じ所に配ろう!
また来てくれたからまた配ろう!
(以下ループ)

確かに来てくれるかもしれません。

しかし、そのクーポンをなんらかの事情で配るのをやめるとします。

すると、配布期間が長ければ長いほど来る確率は下がります。

なので値引きによる客寄せは避けた方が良いです。

2つ目。

既存メニューのてこ入れ

新規出店舗は当然自店と味が違います。

なので、新鮮さもありますし好みがそのお店に合ってるかもしれません。

なのでウチもいろいろ開発せねば!と思い立ち、味を変えたり食材を変えたりします。

仮に新規出店舗が出来た原因でお客様が減った場合、味どうこうの理由は関係ありません

目新しい事をやる意欲はわかります。
しかし、もともとおいしいメニューを変えてしまうと元も子もありません。

なので、もし変えるのであればメニューシートを変えたり入口のブラックボードを変えたりして目新しさを出しましょう。

この2つ、クーポンでお客様を呼び込む事と既存メニューのてこ入れをする事。この2つは「自分の価値を自分で下げている」可能性もあります。

端的に言うと、近くにお店が出来ただけ、なんです。

事実はそれだけで、自店の価値も味も全く変わっていません。

ただ、お客様を一時的若しくはそのまま取られる可能性は無きにしも非ずです。

なのでたったひとつ、対抗して出来る事があります。

近くにライバル店が出来た時にやるたったひとつの事

清掃

清掃です。

先述にもありますが、自店の味や雰囲気、価値は全く変わっていません。また、味がおいしかったり店内の雰囲気が良かったり、お客様に不満はあまりないのかもしれません。

さらに、オープン後調査してみると実は既存店の方が良いらしい、との話も聞くかもしれません。

なので自分のお店に自信を持つ事が大切です。

ただし、新規出店舗に一つだけ負けるのは新しさです。

既存店もキレイに掃除して毎日ピカピカなのは重々承知です。

しかし店舗というのはそれ全体が消耗品です。

新しく建てた瞬間から価値は下がります。

(この辺になると不動産関係の話にもなりますが、土地の価値は別です)

1か月でも違えば、新しさは負けます。

なので特に重要なのは、入口付近とトイレの清掃と整理整頓です。

私が昔から聞くのが、入口をほうきで清掃しているとお客様が寄ってくるという事です。

オカルト的な部分もありますが、清掃をしているという事に悪いイメージを持つ人はいないでしょう。

さらにお店の人の顔が見えます。

もしかすると通りすがりに色々聞かれるかもしれません(経験済み)

実は入口の清掃はいいことずくめです。

トイレも良く聞きます。

清掃だけでなく、特にトイレは飾りつけをして華やかに見せる事も清潔感をアピールできるチャンスでもあります。

まとめ

  • 自店がどういうお店なのか見つめなおす
  • ライバル店は本当にライバルなのか見極める
  • 安売り、手変えは極力避ける
  • キレイさでは新しいお店に敵わない
  • 特に入口とトイレは最重要清掃項目

最後もうひとつありました。

これはとあるチェーン店の出店基準にもなっています。

人が集まる所に、お店を出すと集客できる。また、集客力のあるお店が近くに出店すると今まで来なかったお客様も近くに来て集客のチャンスが生まれる

今まで近くに来なかった方も、新しいお店が出来るとそこに来る可能性が増えます。結果、自店も知ってもらえるチャンスが出来ます。これは、逆もまたしかりです。

どちらもプラスに捉えるという事が大事です。