はじめに
連日コロナコロナと、私もそれを題材にした記事の執筆が多くなってきましたのでここで未来にも目を向けてみます。
このような状況下に置いても、やはり開業したいという方は一定数いらっしゃると思います。
そこで、実際に開業するにあたってどのくらいお金がかかるのか。そして、オープンしてからどれだけお金がかかるのか。また、初期費用がない場合は借りるしかありませんがその手段は?など、実際にお店をオープンした想定でシミュレーションしていきたいと思います。
今回は開業資金と改装などの準備、そしてその調達方法について説明します。
なお、これは実際に私自身なり知人友人の例を元にした想定であって全てに当てはまるわけではありませんのでご注意ください。
開業資金とその調達方法
◆開業資金
まずはざっくりいきますね。
【内訳】
改装費・・・250万円
厨房機器類・・・200万円
人件費(半年分の運転資金)・・・150万円
お金がないから始められない・・・、オープンしたのはいいけど本当にお金を稼げるかどうかわからない・・・。色々お金に関する悩みは尽きません。しかし、結論から言わせてもらいますとお金が無くても出来ます。
お金は必要です。しかし、手元に開業費を100%賄えるお金(いわゆる自己資金100%)がなくても大丈夫です。そこで活用するのが融資制度です。
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/01_sinkikaigyou_m.html
上記リンク先は日本政策金融公庫の新規開業貸付です。この貸付の要点をまとめると・・・
私もこれを利用して、実際に金利2.1%で融資を受けました。実績も何もない全くの新規でこれだけの利率はあまり見かけないと思います(数年前の話なので今は違うかもしれませんが)
そして融資を勝ち取るためには公庫からフォーマットが有る創業計画書とは別に「事業計画書」なるものが必須です。私も計25ページ作成しましたが、下記の本を片手に約1週間くらいかけて作成しました。
事業計画書を作成したら次は面談です。持ち物は事前に伝えられます。面談は、日本政策金融公庫の窓口へ直接行って基本1対1で面談します。
服装などは・・・みなさん大丈夫ですよね。はい、正装です。
そして面談ではどこをポイントとして見られるのか。貸す側の気持ちになって考えてみますと3つ注意ポイントがあります。
この3点抑えておけば大丈夫です。ちなみに一番重要なのは③です。
そもそも、開業してから返せますか?と、たぶんここを一番聞きたいのだと思います。
例えばですよ、極端な話毎月の純利益が10万円の見込みなのに毎月20万円の返済は出来ませんよね?逆に毎月1万円の返済だともっと返せますよね?
①、②は読んだ通りですが③はそのバランスが大事になってきます。さらに言うと、毎月の売上(利益)は一定ではありません。ほぼ必ず変動します。
なので年間の試算表と出た利益から毎月〇万円返済するのか。公庫の方は借入希望額を聞いてきますので、〇百万円を毎月〇円、〇年で返済します、と資料付きできっちり説明できれば担当者の印象も良いです。
また、使いみちがはっきりしていないとハードルが上がります。実際私も以前に運転資金を1年分多めに申請したら断られました。運転資金は設備資金と違って用途がぼんやりしています。それだからこそ、はっきり〇か月分の運転資金が必要でそれ以降は軌道に乗せるのでお願いします、と用途を明確にするべきです。
そして資料作成、面談を経て約2週間で合否判定。約1か月で融資実行となります。
次ページは改装などの調達方法と各届出などご紹介します。