現在も支給が続いている飲食店への時短要請協力金。「協力金バブル」とか「なぜ飲食店だけ」など様々な意見があると思いますが、今回はそう言った類の記事ではなく、オーナー視点から「時短要請協力金の使い道」をいくつか私なりにまとめてみたいと思います。ちなみにこの時短要請協力金に対して個人的には賛成も反対もありません。当然色々意見はあります。ただ、それを考えた所で不毛な議論になるのはわかっている事だし、たとえ反対意見だったとしてもそれが覆る事はほぼありません。それならオーナー視点で使い道を考えてみよう、という事です。なので批判意見を期待して本文を読みたいと思う方はここで退出されるのが良いと思います。
ただし・・・不正は絶対にいけませんよ。
時短要請協力金のおさらい
ここでは埼玉県をベースに簡単に説明したいと思います。
ここでは埼玉県の支給をベースに説明します。
- 夜9時または夜8時までの時短営業かつ酒類の提供有無を県の要請に従って営業すると1日最低2.5万円から支給される
- 埼玉県では「ワクチン検査パッケージ」の運用有無で酒類の提供や人数制限などを緩和して営業できる
- 協力金は昨年等の売上高減少幅により上限金も変わる
簡単に言うとこんな感じです。色々なお店があると思いますが、簡単に言いますと「居酒屋がお酒を提供しないで午後8時までの営業にすると協力金をもらえる」という事になります。少し簡単すぎるかもしれませんが、詳細はもらえる側で自店の立ち位置を確認するのでここでは伏せます。
逆に「通常営業が午後8時以前」の場合は対象外ですのでもらえません。なので例えば朝8時から夜7時までの営業時間(8:00-19:00)だと対象外でもらえません。
使いみちは自由。ただし課税対象
タイトル通り使いみちは自由です。自由といっても自分の好きな物を買うのはダメです。あくまで「経費として扱える科目」の中で使い道が自由、という事です。
そしてこれもタイトル通り「課税対象」です。
いわゆる「所得」として扱われるので個人の方は確定申告、法人の方は決算にてこの時短協力金を含む利益が黒字の場合、税金を払わなければなりません。ただし「黒字」の場合です。
そもそも時短協力金は休業や時短営業を行った場合の損失補填を目的としているので、この時短協力金から固定費(家賃や水道光熱費)等を補填します。それらを補填し、それでも年間で黒字になれば利益額による税率で税金を支払わなければなりません。
老朽化した看板やのぼりを買い替える
普段営業しているとなかなか客観的に見れないものです。特に営業中お店の外を遠くから見る機会はほとんどないと思います(忙しいですからね)
しかしこれを機会に一度だけ遠くから歩いてお店を見てみてください。特に外に置いてある「のぼり」や「バナー」は意外と色褪せている事が多いです。しかしどのくらい色褪せているかわからないのは比較対象がないから。
もし時短協力金に余裕があれば例えばパネル1枚でも変えてみてください。お店の見た目が見違えるほど良くなります。まるで新店です。一度は聞いたことがあると思いますが「ラクスル」を覗いてみてください。販促物はここで全て賄えるくらい充実しています。
店舗の守備力をアップさせる(保険)
店舗の保険も経費として計上出来ますので保険に加入して防御力をアップさせる、という手もあります。
上記は以前まとめた保険の使い道です。この中の「あんしんフード君」は新型コロナに対応していますので併せてご覧ください。
また、個人事業主向けに「GMOフリーナンス」というサービスもありますので参考にしてみてください。
投資で「お金に働いてもらう」
経営者の方で興味があったり、実際に運用されている方も多いと思います。お金は使ってしまえばそれまでですが、お金を運用して増えた分を使えば残った分はそのまま置いておけます。
ただし投資資金は経費になりません。例えば100万円の投資信託を購入しても、その投資信託の購入資金は「資産」となるので確定申告及び決算時は「課税対象」となります。
おすすめの証券会社や運用商品は後にご紹介したいと思いますが、お金に働いてもらうというのも大いにアリです。
まとめ
- お店の経費対象になるお金の使い方をしよう
- 特にお店の外観を一新するのは効果的
- お金に働いてもらう、という選択肢も大いにアリ
- 全ての協力金は「課税対象」という事を忘れずに
- 協力金の「不正受給」は絶対にいけませんよ