現在、事業主への主な給付金は以下の3点です。
- 持続化給付金
- (各都道府県の)休業要請に対する給付金、もしくは協力金
- 特別定額給付金
※今後、種類や金額等増える可能性もあります
当然、待ってもらっている支払いへの補填等を済ますのが一番先として、それ以外でも手元に残る事業主もいらっしゃるかと思います。
しかし、急にまとまった金額が入った場合、何に使うのが一番効果的なのかは費用対効果の検証を含めて色々手段があります。
今回は「保険」について考えてみたいと思います。
私も実際に店舗への保険に給付金の一部を充当しました。
店舗における保険の種類
まずは上記記事にもしました「総合食品賠償共済」です。
あんしんフード君・スーパーあんしんフード君という名称で出されており、もともとは食中毒のための保険として存在しています。
それが今回食中毒の感染症に加えて「新型コロナウイルス感染症」にも対応する事が決定しています(実際既に対応しています)
業種や取扱品目にもよりますが、年間で約12,000円程度の保険料で食中毒全般と新型コロナの影響を受けた場合の損害賠償や休業補償をカバーしています。
これは飲食店や食品卸メインですが、新型コロナに関わらず入っておくべきだと考えます。詳しくはこちら
続いては火災・地震・損害保険です。
既に加入している事業者様も多いと思いますが、今一度確認が必要です。
というのも「水災への補償」に関しては標準加入では入っていない場合があります。実際、2019年10月の台風19号で水災に遭いましたが、一般住宅含めて水災への補償に加入していた方はほぼいませんでした(私が知っている範囲では1件のみ)
火災や地震での損害は補償の範囲内ですが、例えば豪雨による浸水での補償は水災への補償に加入していないとゼロです。
2018年は西日本豪雨、2019年は台風による浸水、2020年以降も水災の被害に備えておくに越したことはありません。この機会に見直してみてはいかがでしょうか。
参考として商工会議所会員向けの保険HPを記載しておきます。こちらからどうぞ。
最後に休業補償です。
休業補償とは基本的に
- 災害による営業継続が不可能な場合の補償
- 事業主がケガをした場合などに対応した補償
大きくこの2つです。
特に少人数でオーナーさんが頑張っている飲食店に関しては、入っていた方が良いです。
人数を手厚くしておくのが一番良いかと思いますが、人件費と売上のバランスが悪いとあっという間に経費がかさみ倒産リスクが高まります。
どうしても自分がメインで営業しなくてはいけない場合、休業補償で守りも手厚くするべきです。
この休業補償も参考として商工会議所会員向けの保険を紹介しておきます。詳しくはこちらからどうぞ。
店舗における保険の料金
上記記載した
- 感染症対策の保険
- 火災・地震・水災保険
- 休業補償
これら全て網羅して一体いくら必要でしょうか。
◆あんしんフード君・・・年間約12,000円
◆水災含む各種保険・・・年間約120,000円
◆休業補償・・・年間約100,000円
トータル・・・年間約230,000円
保険に加入した方ならお分かりだと思いますが、補償内容によって年間保険料はまちまちです。
ただ、このくらいであれば持続化給付金で十分賄える金額です。
当然今年1年だけでなく、その後も毎年払わなくてはいけませんがそれを経費として計上出来ますのでこれを機会に必要経費として計上する前提で営業するのはいかがでしょうか。
まとめ
- 新型コロナに対応した保険が存在する
- 火災・地震だけでなく水災にも対応しておく
- 自分への休業補償保険加入も忘れずに
- 給付金で賄える金額であれば保険に入り守りを固めておくのは費用対効果は充分あり