まずは、埼玉県で主催しております埼玉お持ち帰りグルメ応援サイトをリンクで貼っておきます。
https://chocotabi-saitama.jp/takeout-saitama/
こちらのページから埼玉県内でテイクアウトを実施しているお店を探してテイクアウトするというサイトです。
テイクアウトは現状、飲食店にとって大きな武器となるはずです。
なので、準備や体制が整っていれば機転を利かしてテイクアウト重視でしばらく営業するのも良いと考えます。
では、そこまで推しているのになぜ今回「警鐘を鳴らす」のか。
1.衛生管理は万全なのか
テイクアウトというのは本来、店内で食べる事が出来ないので持ち帰りしても良いですか?若しくは、今食べた物がおいしかったので少しおすそわけしていただけませんか?という意味合いだと認識しております。
本来、店内で出来たてをお客様に店内で食べてもらい、そこで「ここで食べる〇〇はおいしいね、また来るわ」と言ってお代金を頂戴し、お店が成り立ちます。
お店で食べる=その場ですぐ食べる=お客様の食べている様子がわかる
イートインというのはこういう風に目視できる状態です。
テイクアウト、というのは
・お店で食べる⇒✖食べない
・その場ですぐ食べる⇒▲いつ食べるかわからない
・お客様の食べている様子がわかる⇒✖わからない
お店で食べない、という事はお客様がいつ食べるかわからない。10分後家で食べるかもしれないし、10時間後、夜ご飯として食べるかもしれない。さらに、食べ方はどうなのかも全くわからない。
まさか出来立ての料理に防腐剤を入れるわけにいきません。
特に夏場ですが、例えば車で持って帰る際の車内の温度は高いはずです。
万が一、の事を考えると準備万端でさらに入念なチェックが必要だと私は考えます。
あなたのお店は大丈夫でしょうか?
2.コストに見合っているか
そんな事言ってる場合じゃないよ、とにかく売上がなきゃやってられないんだ。こんな声が聞こえてきそうですが、それも間違いではありません。とにかく今はお金が入ってこないと、経費処理が出来ない状態に陥っている方もいらっしゃるかもしれません。
テイクアウト、というのは思っているより経費がかかります。
仕入れはもちろん、各包材(これが一番かかる)、紙おしぼり、テイクアウト用の袋などなどイートインでは考えられない費用がかかります。
また、テイクアウトの場合一般的にイートインの部分はお金をもらえませんので(場所代)値段を安く設定する事が多いです。
そしてイートインとは違ったオペレーションが意外に人件費にのしかかってきます。
今はまず売上の確保を行いたい所ですが、果たして想定している利益に見合っているでしょうか。そこは今お金が入ってくるから、だけではなくシビアに見るべきだと私は思います。
最後に・・・これは私の全くの主観なので気にしないでください。店内で食べてもらって、1人前のお金を頂戴出来ます。つまり私は料理だけでなく空間を売っています。今の状況、空間を売るなんて出来ないと思いますがテイクアウトは物を売ります。空間を売る事は出来ません。私は飲食店は物を売りたくて始めたわけではありません。お店に来て欲しいから始めました。そこは崩さずこれからもやっていきたいと思います。
テイクアウトを否定しているわけではありません。オーナーの考えがありますのでそこは各オーナー様の判断です。ただ、原点はブレずにやっていただきたいなと思い、今回記事にしました。